高速道路の橋梁でストックマネジメント

ENGINEER’S VOICE Vol.6

高速道路の橋梁でストックマネジメント

国の事業に関わるという大きな責任と、かつてない程のやりがい。

新技術への挑戦。
試練を乗り越えた先の第一歩。

高速道路の維持管理、 今回の業務と感想は?

中日本高速道路株式会社八王子支社甲府保全・サービスセンターが管理する高速道路橋のうち26橋を対象に、次の業務を実施しました。

①第三者へのコンクリート片の落下を防止する、剥落防止等の工事発注用図面の作成
②地震等の落橋を防ぐための落橋防止構造の設計
③維持管理を容易に行う橋梁検査路の設計
④下部工への漏水対策や車両の快適な走行を図る伸縮装置(RC連結ジョイント)の設計


我が国で重要な位置付けがなされている高速道路橋について、橋梁の維持管理設計に携わることができました。
特に、橋台と床版を連結させるRC連結ジョイントの設計では、橋梁上部工の温度変化による伸縮を下部工の変形により吸収させ、路面割れの漏水対策や快適な走行性を実現しました。
未だ施工事例は少ない工法ですが、今回の設計は弊社での初実績となりました。
また、業務の作業量が多く、新技術への挑戦ということもあり、今までに経験したことのないほどの試練となりましたが、やりがいや完了時の喜びもかつてないほどでした。



技術者としての想い

平成8年の阪神淡路大震災より、震災に対する安全性の確保が求められてきましたが、予算との兼ね合いや技術者の不足により未だ対応が追いついておらず、管理者の方々は日々奔走されていると思います。

本業務では補修履歴が不明な橋もあり、耐震対策がなされているか、はっきりとしない状況でした。業務遂行において国の基準やNEXCOの基準、その他の基準等をもとに様々な案を作成し、検討すべき橋梁の選定を含め提案させていただきました。

工夫した点は、PC中空床版(二柱式橋脚)の高架橋へ落橋防止構造の設計を行うのに際し、外観良く、部材落下による第三者被害の低減を図るためにはどうすれば良いかという課題に対し、アンカーと床版内部のボイド(空洞)が干渉しないよう橋脚の間に上部工を連結させる構造手法を採用し課題を解決したことです。

苦労した点は、まだ知識や経験の浅い私にとって、ここでは記載できないほどありますが、この業務に携わることでようやくコンサルタント技術者としての第一歩を踏み出せたのではないかと考えています。

鈴木 健

平成25年に土木技術者を志して、株式会社新日本コンサルタントへ入社。現在は「技術士」資格の取得を目指して日々勉強中。
平成3年 愛知県出身 名城大学理工学部建設システム工学科卒業

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