NiX JAPAN株式会社 NiX JAPAN株式会社

2014年12月22日

矢を放とう 36期決算

2014年10月期、第36期決算が終了し、12月20日に恒例の株主総会・経営報告会・年末の懇親会を開催しました。段取りしていただいた総務・親睦会の皆様、大変お疲れでした。

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決算の内容ですが、前期決算からある程度想定はされていましたが、予想通り増収・増益となりました。これで6期連続増収増益を続けていることになりますが、これは弊社の経営戦略と、公共投資のマーケットの拡大がたまたま運よくリンクした結果であると考えています。社員の皆様、そしてご協力企業の皆様にはあらためて感謝申し上げます。

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また、今期は100%子会社のNNE(ニックスニューエネルギー)も第一期の決算となりました。10月単月のメガソーラー売電収入ですので、大した金額ではありませんが、一応再生可能エネルギー企業としての第一歩を踏み出したことになります。来年2月には、平沢川砂防ダム堰堤発電所も完成し、徐々に売上げも上がってくると思われます。この他、飲食事業のフィールズの売上もあり、グループ全体では17億円程度の事業規模になりました。17億円の事業規模が相対的にどのような評価になるかわかりませんが、一応年々規模の拡大が図られていることは、様々な外的要因の恩恵もありますが、ありがたいことです。

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ただし、27年度以降は公共事業マーケットも留意が必要です。安倍政権になり、ここ3年、政府の当初予算と補正予算を合わせて公共投資は拡大してきましたが、これからは、若干緊縮方向にその方針が振られそうです。26年度補正予算も3兆円程度と少なく、その中での公共事業費は3000億円程度に抑えられそうです。この辺り、しっかりと把握して次年度の事業計画を立てなければなりません。我々NiXは、2018年度までの5ヵ年の中期計画を既に策定済みであり、2014年度及び36期(2014年10月期)はその初年度にあたります。現在2015年度の事業計画を策定中ですが、縮小マーケットを意識していかなければなりません。実は我々は、マーケットがこうなることを予測し、このような状況に対応するべく、この数年間、色々と矢を放ってきました。県外展開という矢であったり、ストックマネジメントという矢であったり、小水力発電という矢、また研究開発という矢であった訳です。このような矢を放つためには、資金が必要ですので、業績が下向いてからでは放てません。業績が上向いているときこそ、全てを利益に振るだけでなく、時には市中から資金を調達してでも、勇気を持って先行投資の矢を放たなければなりません。それが企業経営であると考えています。勿論、全ての矢が的を得るわけではありません。外れる矢の方が多いかもしれません。言えることはひとつ・・・・、放たなければ一生的を得ないということです。その放った矢が、縮小マーケットでの成長を助けてくれるかもしれません。まあ、こればかりは、最後までわまりませんが・・・。

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さて、NiXは本年度も数千万円規模の矢を放ってきました。この矢を放ち続けられるのか、はたまた矢の数を縮小するのか、全ては業績次第でありますが、我々は中期経営計画に従い、第37期も勇気を持って矢を放っていきたいと思います。

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プロフィール

市森友明 京都大学博士(経営科学)
技術士(建設部門・総合技術監理部門)

NiXグループ代表、NiX JAPAN 株式会社代表取締役社長。
京都大学工学部卒業・同大学経営管理大学院博士後期課程修了。

大手ゼネコン勤務を経て、2003年に入社。2006年7月から現職を務める。国内社会インフラの計画・設計、都市計画、小水力発電開発、およびインドネシア・シンガポール現地法人にて、再生可能エネルギー事業(水力・メガソーラー)を実施中。

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