NiX JAPAN株式会社 NiX JAPAN株式会社

2010年2月12日

不採算分野? 伸びる前にしゃがむ

NIXは年度末を迎えております。

相変わらず、社員の皆様は多忙です。
でも、仕事は仕事、これで飯を食べている以上、逃げるわけには行きません。(筆者も当然そうですが。)
しかしながらこのご時勢、仕事をしてもしても、昔のように利益が残らないのが現状です。

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(おそらく0時過ぎの社内・・・ガンバレ・・・)

さて、NIXは同業他社に比べると、多様な部門と多様な技術者を抱えています。コンサルタントというと、デスクワークの技術者だけかと思われますが、しっかりと現場調査部隊も抱えているのです。

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(現場部隊のミーティング。やや疲れ気味か・・・)

一般の土木設計、補修設計、鉄道設計、河川・砂防計画、下水道、雨水計画、GIS、都市計画、交通計画、環境計画などなど・・・一見、総合コンサルタントとして聞こえようによってはいいことかもしれませんが、それだけ企業としての力が分散するということでもあり、当然ディメリットもあるのです。
利益率の良い部門もあれば、大赤字の部門もある、でもトータルではしっかりと利益を稼いでいる、当たり前ですが企業のあるべき姿です。
NIXで言えば現在赤字(に近い、または利益率が極端に悪い)部門は橋梁や下水道のアセットマネジメントの分野や小水力等の環境分野、また交通計画の分野、そして様々なインフラ情報を扱うGISでしょうか。

そうなんです、これからだ!と思っている分野はそんなに利益率が良くないんです。
既存の道路、河川砂防、下水道、一般測量分野での利益でそれら分野の補填をしているのが現状です。
ほんとうに儲けるだけが目的だったら、既存分野だけをやるべきでしょう。
でも、時代はものすごい速さで動いています。既存分野での収益力はあっという間になくなるでしょう。
やはり、次の分野へ赤字覚悟でチャレンジしなければならないのです。
NIXではそのようなことをほとんどの社員が理解し始めています・・・、「し始めています」という表現を使いましたが、数年前まではそのような意識は非常に低かったのです。
今では皆さん、不採算分野に対してもものすごく理解があります。(トップは数字にうるさいですが・・・・・・)
まさに「伸びる前にしゃがむ」、これが今のNIXの「不採算分野」。そしてその「不採算分野」こそ、これからの社会インフラにとって必要不可欠な技術になる、それに関わる技術者もやりがいを持って取り組むことができる、そして、NIXが、NIXの技術者が社会から必要とされる、そんな可能性を持ったすばらしい「分野」なのです。
今のNIXにはそんな愛おしい「不採算分野」を社員皆ではぐくむ風土があります。
ガンバレ「不採算分野」。(トップの小言に負けるな・・・・)これからもNIXは「不採算部門」を育て続けます。

プロフィール

市森友明 京都大学博士(経営科学)
技術士(建設部門・総合技術監理部門)

NiXグループ代表、NiX JAPAN 株式会社代表取締役社長。
京都大学工学部卒業・同大学経営管理大学院博士後期課程修了。

大手ゼネコン勤務を経て、2003年に入社。2006年7月から現職を務める。国内社会インフラの計画・設計、都市計画、小水力発電開発、およびインドネシア・シンガポール現地法人にて、再生可能エネルギー事業(水力・メガソーラー)を実施中。

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