2012年10月22日

業界団体の本来の役目・役割とは

過日、弊社も加盟している(社)富山県測量設計協会主催で「設計技術研修会」が開催されました。
筆者は当該協会での理事及び技術経営委員会の副委員長を拝命しておりまして、研修会開催の段取り、当日の司会進行などの役目をはたしてきたわけであります。
当日は80名を超える発注者とコンサルタントの技術者が集いました。

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今回は新たな取組として官学産連携の研修会ということで、防災をテーマに次のような講演をいただきました。

・金沢大学の深田先生からは「橋梁の振動問題」
・富山土木センターの高松所長からは「富山土木センターの事業概要」
・     〃      田村係長からは「富山県橋梁長寿命化計画」
・舘下コンサルタンツから「大型砂防ダムの補強」
・弊社新日本コンサルタントから「法面の設計」

3時間という長時間にも関わらず、皆さん熱心に研修を受けられており、あらためて技術者の技術に対する関心の高さがうかがえました。皆さん大変お疲れ様でした。

測量設計業協会というと、なにやら発注者に対する圧力団体的に思われがちですが(そんな側面もありますが・・・汗)、実際は一社だけではできない技術研鑽や発注者との交流の機会を創出することで、発注者の皆様と会員企業の発展につなげていくことも、本来の存在目的の一つであります。
しかしながら、厳しい経営環境を反映してか、ここ数年そのような活動が無くなって来ており、要望などの自分たち中心の活動が主体になっておりました。
このままではいけないということで、本年から発注者様と合同で技術研修会を実施することを提案しました。8年前に、発注者に対して私が講師となり、「コンクリート構造物の耐震設計」という題目で富山土木センターの職員さん向けに講習会を開催したのですが、以来8年間このような官民連携の研修会は実施されませんでした。

常日頃から、発注者様には、県内企業への優先発注だとか、低価格入札の防止だとか、様々な要望事項を提出させていただいております。
一方で発注者様からも、協会員企業の技術力の向上などを要望されています。
発注者が協会員企業に配慮していただく以上は、我々協会員企業はしっかりとした技術力と品質の高い成果品でお答えしていくことが不可欠です。
今回ようやく、その協会としての当たり前の、本来の活動が復活したということであります。
また近年いろいろなコンプライアンスの問題もあり、発注者と民間企業の交流の機会が減っています。一方でこのような技術を核とした官民の交流は、公共事業の質を高める上で必要不可欠でありますので、このような研修会は貴重な交流の機会ともなるわけです。
次年度以降も是非継続していきたいと思います。

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今回の開催に際し、快くお引き受けいただいた、金沢大学深田先生、富山県富山土木センター高松所長、田村係長、本当にありがとうございました。
お礼は日ごろの業務の質的向上でお返しいたしたいと思います。

プロフィール

市森友明 京都大学博士(経営科学)
技術士(建設部門・総合技術監理部門)

NiXグループ代表、株式会社新日本コンサルタント代表取締役社長。
京都大学工学部卒業・同大学経営管理大学院博士後期課程修了。

大手ゼネコン勤務を経て、2003年に入社。2006年7月から現職を務める。国内社会インフラの計画・設計、都市計画、小水力発電開発、およびインドネシア・シンガポール現地法人にて、再生可能エネルギー事業(水力・メガソーラー)を実施中。

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