2021年8月3日

グループ経営に重要な管理部門と未来への投資-成長は全てを癒す-

 今年に入りNiXグループには新たに2社が加わり、新日本コンサルタントを加えて建設コンサルタント系では7社のグループとなりました。2021年6月期中に5社増加したことになり、国内外の発電事業、飲食事業等、全ての事業ドメインにSPCまで含めると15社となります。グループ化での事業拡大における考え方は以前の私のブログでお話した通りですが、それは建設コンサルタントの技術者の仕事内容が基本的に属人的であり、企業によって大きな差がないということでした。それ故に、グループ化した後も融合が進めやすい、ということです。また規模の経済の考え方においても経営の効率化につながる利点があります。スクリーンショット 2021-08-03 163412

 一方で、このような規模の経済を活かした効率化を成し遂げるためには、管理部門の能力強化が不可欠です。この管理部門の業務ですが、管理する会社や社員が増えると増えた数量と業務量増加量が比例していません。ここに効率化のポイントがあり、如何に会社や社員数増加の影響を小さくできる管理手法を導入できるかが、重要となります。また昨今はIT技術の高度化やRPAやAIの普及により管理の高度化が進んでおり、また各ベンチャー企業系も様々な管理ツールをリリースしています。都内でタクシーに乗った際に、目の前にあるモニター内の企業CMは、ほとんどが企業管理ツール系もしくは人材採用系であります。昨今M&Aが進んでいることと、そうでない企業も管理業務を効率化し、企業規模に対する一般管理費を削減し、それを未来の事業に投資しようとしていると言えます。

 当NiXグループも管理部門は少数精鋭の部隊で様々なITツールを活用して効率的な経営計数管理や人事管理を行っており、そのレベルは年々高まっています。7月から始まりました新中期経営計画及び44期の事業計画においては、次のような目標を掲げています。

中期経営計画:価値観「NiXグループの技術・営業のために」 コンセプト「高い専門性を持ってNiXグループ(各本部)を支援(組織・個人の成長)管理(利益創出)」

44期事業方針:「グループ全体の収益・企業価値の拡大」「グループのエンゲージメント・組織力・個人力強化、ブランディング強化」

スクリーンショット 2021-08-03 163240

 この方針に基づいて、様々な定量目標と定性目標を掲げています。その中でも人事管理にはDX技術を導入したり、実は私が都内のタクシー内CMで見た管理ツールなども導入されています。また専門人材も増員しています。このように、グループ化は様々な会社の管理を基幹企業が一括して行うことで、規模の経済を発揮できると、一言で言ってしまえばそれまでですが、そこには管理部門がそれに対応できる能力を持っていなければ成り立たないのです。私は元々上場ゼネコンの技術者でしたが、その当時は実は、管理部門なんて会社に必要なのか?我々現場の収益部門が重要で、管理部門などは必要最小限でよいのではないのか?等と、若気の至りでよく先輩や若手社員に会社の愚痴をこぼしていました。と、いうのも我々大規模工事現場の技術者が稼いでいる収益を管理部門が無駄に使っているのではないかという疑念があったからでありますし、文系・理系という単純なカテゴリーで仕事を判別していたのであろうと考えます。過去の言動を全て否定する訳ではありませんが、現在グループを経営する立場になって、管理部門の重要さを改めて実感しているということです。当グループにとって管理業務はディフェンスではありません。競争優位を確保するためのオフェンスであり、エンジニア部門を戦略的にサポートしているのです。

 また、当グループの管理部門の経費比率は同業他社に比べて極めて低いと考えます。グループ化を進めれば進めるほどその割合は低下していると言えるでしょう。その分は全てを利益に計上するのではなく、未来への投資に活用することが当グループの方針であります。今期も国内外で様々な投資事業を行います。「挑戦(Challenge)」、「開発(Develop)」、「投資(Invest)」し続ける、これはNiXグループの心構えの一文です。それを支える管理部門の44期事業計画の最後の一文は次の通りです。

「とにかく色々とやってみる(アクション)。成長は全てを癒す。」

 ディフェンシブではない管理部門、よいと思います。NiXグループは7月より44期が始まっています。さらに成長できるように、そしてコンサルタントエンジニアの新たな働き方を提供できるよう日々できることを実施して参ります。

プロフィール

市森友明 (技術士 建設部門・総合技術監理部門)

株式会社新日本コンサルタント代表取締役社長。京都大学工学部卒業後、大手ゼネコン勤務を経て、2003年に入社。技術部長などを経て2006年7月から現職を務める。