PROJECTREPORT Vol.2
自然再生可能エネルギー発電への参入
エネルギーマネジメント事業は
新たなステージへ。
平成24年7月からの「固定価格買取制度」施行により、太陽光発電を中心に自然再生エネルギーの導入が加速している。当社は、社内に新エネルギー開発室を置き、専業的に取組みながら、安定的に成長可能で収益性の高いエネルギーマネジメント事業として発電事業への参入を着々と進めてきた。
平成25年11月に、100%子会社のニックスニューエネルギー株式会社(NiX New Energy:略称NNE)を設立し、今後は資金調達から事業計画さらには、運用管理まで行う。
当社の発電事業計画は、現時点で3つのプロジェクトを同時進行させており、本稿ではそのプロジェクトの一部を紹介する。
富山市は、平成20年7月に「環境モデル都市」に選定されたことを受け、CO2排出量の大幅削減を目的に「富山市環境モデル都市行動計画」を推進している。この取組みの一つとして再生可能エネルギーの普及・導入に向けた太陽光発電事業に参加する事業者として応募し、選定された。
日照量と積雪量に対する適正な設定が発電効率と収益性に直結する重要な課題となる。
昨年度、石川県内において砂防課が所管する砂防堰堤の落差を利用した小水力発電の、民間事業者が募集された。当社は、平沢川砂防堰堤について応募し、最優秀提案者として、発電事業者の選定を受けた。
既存砂防堰堤を活用した小水力発電計画は、石川県内では初めての事例であり、全国的にも少ない。小水力発電事業者としての大きな第一歩となる。
当社の小水力発電事業への取り組みは、2011年1月に開始している。机上での適地選定を経て、選定された富山県南砺市1級河川庄川水系湯谷川において、現段階では様々な調査を実施しているところである。
また、一般社団法人新エネルギー導入促進協議会での小水力発電事業性評価調査に公募し選定され、事業実施に向けた調査を加速させている。