NiX JAPAN株式会社 NiX JAPAN株式会社

2009年10月24日

建設コンサルタント的 鶏と卵

鶏が先か卵が先か?

会社に当てはめると、「生産」が先か「受注」が先か、ということです。

最近低入札等もあり、業務の受注単価が下がっています。
目標の売上を計上するためには、多くの仕事をこなさなければなりません。
そうすると、生産が追いつかなくなります。
また、得意分野でない仕事や、厳しい発注者の仕事も当然実施しなければ、売上があがりません。

忙しいからできない、得意分野以外だからできない、そうやって仕事を選り好みすれば、会社の経営に必要なお金が入ってこないのです。

さて、NiXでは現在の会社を経営していく上で、いくら受注が必要かということを、管理職層以上にはオープンにしています。各部門で必要な受注額が、定量的に決定されているわけです。

一方で技術者の中には(私もかつては技術者ですが・・・)受注ノルマとかいった経営に関する数字に対し、あまり関心がない人が多いのも事実です。

あるいは、個人の数字には関心があるが、会社全体の数字には関心が無いといった・・・・。

このような傾向は地方の中小企業に多くあり、社員の企業文化や企業風土に対する意識が薄いことが要因にあるのだと思っています。
(結局は経営者の責任なのですが・・・・・)

また今まで関わってきた以外の分野の仕事を避ける傾向も特に地方の中高年技術者にはよく見られます。

これからの時代、それではダメなのですが・・・・・。

NiXは他のコンサルタントに比べ、若い技術者集団です。
上述した弊害は他のコンサルタントに比べ少ないと思っています。
やはり若さはすごい。とってもありがたいことです。

その分全体を管理していく力が劣るともいえますが・・・・。

さて生産と受注、非常に難しい問題です。皆さんが経営者ならどうしますか?

プロフィール

市森友明 京都大学博士(経営科学)
技術士(建設部門・総合技術監理部門)

NiXグループ代表、NiX JAPAN 株式会社代表取締役社長。
京都大学工学部卒業・同大学経営管理大学院博士後期課程修了。

大手ゼネコン勤務を経て、2003年に入社。2006年7月から現職を務める。国内社会インフラの計画・設計、都市計画、小水力発電開発、およびインドネシア・シンガポール現地法人にて、再生可能エネルギー事業(水力・メガソーラー)を実施中。

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